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    ◆小津喰ふ虫(6)−当たり役

    • 2018.05.23 Wednesday
    • 11:30

     

    JUGEMテーマ:日本映画の監督

     

     

    当たり役 【参考文献】

     

     

     

     いくつかの小津作品では同じ役者が同じネタを演じていますが、そのうち面白いものを四つ挙げます。笠智衆の洗面と歯磨は一発芸の域にあるので台詞も載せました。彼は「一人息子」で、特にこの洗面の場面でブレークしています(β莪貍蓮‥位訛海の強行軍)。笠が他の監督の作品に出演したものでタイトルに名前のあるのは、この年までの五年間でわずか五本だったのが、翌年の一年間だけで十四本にまでなっており、その内二本で主役を務めてもいます(出演作品リスト)。このため同年の小津映画「淑女は何を忘れたか」には出ていませんが、五年後は「父ありき」の主役となりました。

     

    なお笠が小津映画に出ていないのは第一作の時代劇「懺悔の刃」と「美人哀愁」「淑女は何を忘れたか」の三本なので、出演したのはちょうど五十本になります。「懺悔の刃」は当然のこととして、何故「美人哀愁」に出演していないのか。脚本をみると、小津映画最長158分の超大作であるにも関わらず、配役はたったの8人しかありません。鞘当ての男二人を除くと同年代の若者もなく、この頃まだ台詞のない笠の出番など、あるはずもなかったのでしょう。

     

    洗面と歯磨(笠智衆)

    「一人息子」(29:26)「あの良助君、まことに済まんがね、そこらに手拭いありませんかね。いやどうも、洗濯シャボンって奴は」/「晩春」(28:32, 1:21:31)「おい紀子、タオル」……歯磨の後、口を濯ぐ音「ガラガラガラ」/「麦秋」(1:07:51)不機嫌になり無言で「ガラガラガラ」/「お早よう」(18:50)「誰だ洗面所で歯磨きこぼしたの」/「秋刀魚の味」(47:15)「路子シャボンないよ、シャボン」

     

    裏庭にいる猫をあやす(山村聰)

    「宗方姉妹」(1:03:55)と「東京物語」(1:35:24)だけだが、この二つのショットはよく似ている

     

    反抗期の子供を持つお母さん(三宅邦子)

    「麦秋」(1:09:10)/「東京物語」(08:38, 26:02)/「お早よう」(38:28)

     

    定年(東野英治郎)

    「東京物語」(1:04:21)/「早春」(2:09:48)/「お早よう」(36:47)/「秋刀魚の味」(20:30)

     

    【参考文献】

     

     (本文ここまで)




     

     

     

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